一霊四魂の概要図
四魂の機能
勇 - 荒魂(あらみたま)「勇」は荒魂の機能であり、前に進む力である。勇猛に前に進むだけではなく、耐え忍びコツコツとやっていく力でもある。行動力があり、外向的な人は荒魂が強い。
親 - 和魂(にぎみたま)2つ目の魂の機能は和魂であり、親しみ交わるという力である。その機能は、1字で表現すれば「親」である。平和や調和を望み親和力の強い人は和魂が強い。
愛 - 幸魂(さきみたま、さちみたま)3つ目の魂は幸魂であり、その機能は人を愛し育てる力である。これは、「愛」という1字で表される。思いやりや感情を大切にし、相互理解を計ろうとする人は幸魂が強い人である。
智 - 奇魂(くしみたま)4つ目は奇魂であり、この機能は観察力、分析力、理解力などから構成される知性である。真理を求めて探究する人は、奇魂が強い。
「一霊四魂」という新しい概念は、幕末から明治の国学者・本田親徳(ほんだ ちかあつ)によって成立した。 「一霊四魂」という概念は本田以前には一切文献にはなく、本田独自の霊魂観であるが、これには西洋のスピリチュアリズムの影響がうかがえる。[要出典]
また、本田の弟子の長沢雄楯(ながさわ かつたて)の弟子であった出口王仁三郎は、人間の霊魂だけではなく森羅万象がこの一霊四魂から成り立っていると説いている。類似概念五方 – 五行思想の五方(5つの方位)の概念に類似している。
五方では、北が水、南は火、東は木、西は金、中央は土、になる。仮に一霊四魂に五行をあてはめると、荒魂は火、和魂は水、幸魂は木、奇魂は金、直霊は土、に相当すると考えられる。
五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は火・水・木・金・土(七曜の命令)の5種類の元素からなるという説である。
また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在する。
木(もく)「春」の象徴。木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。
火(か)「夏」の象徴。光り煇く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。
土(ど)季節の変わり目、「土用」の象徴。植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。
金(ごん/こん)「秋」の象徴。土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。
水(すい)「冬」の象徴。泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。
「神様の心」と文字は密接に関係? 「意」野山には美しい紅葉こうようが深まるなど、「秋意しゅうい」が感じられる季節きせつとなりました。
今回は秋意の「意」について見ていきましょう。 「意」は「音」と「心」で構成こうせいされています。「音」はもともと「言」に「一」を組み合わせて作られた漢字とされています。
「神様の祈り(言)」に対して「神が反応はんのう(一)」するときは、「静かな真夜中に、人知れず祝禱しゅくとうの器うつわに微ひそかな音を立てる」とされていたことが、「音」の成り立ちと言われています。
この「音」に「心」を組み合わせることで「神の心を推測すいそくする」といった意味となりました。
神の心を推測するなんて、「意」の由来はなんとも神秘しんぴ的てきですね。四季しき豊ゆかな日本の美しい秋意、心ゆくまで感じたいものです。