新嘗祭とは、三大神勅のひとつ、斎庭稲穂の神勅(ゆにわいなほのしんちょく)稲の収穫を祝い、豊穣を祈る。
その年の収穫に感謝して新穀を神様にお供えして、来年の豊穣を願う行事。
天照大御神様から孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を葦原中国 (あしはらのなかつくに) に降 (くだ) す際に神宝とともに授けた言葉。天孫降臨する際に与えられた使命の一つが、斎庭稲穂の神勅です。
お米を育て、お米を祀り、お米を食べ感謝し、お米を世界に広げなさいと言う神勅です。
※神勅(しんちょく)とは、神のお告げ、神の命令です。
一粒万倍と言う言葉がありますように、一粒の稲穂が万倍になる、これは日本人に与えられた使命でもあります。お米は大陸から日本に入ったのではなく、日本から世界に広がったのです。
◇斎庭稲穂の神勅:天照大御神は高天原でつくる神聖な庭の稲穂を子孫に授け、この稲穂を育てて葦原中国を治めて繁栄させなさいと教えたのです。皇室の祭祀として、毎年11月23日に行われる新嘗祭はこの神勅に由来する大切な祭祀です。
※葦原中国(葦原の中つ国、あしはらのなかつくに)とは、高天原(たかまのはら、たかまがはら)と黄泉の国(よみのくに)との間、地上界・人間が住む世界の事です。高天原は神様が住む世界、黄泉の国は死者が住む世界で、その間に住む地上界、葦原中国と言うことです。
※もう一つ大事な宮中祭祀の行事が、神嘗祭(かんなめさい)
毎年10月15日~17日に日本の神社の中心的存在である伊勢神宮で行われる神事です。
その年に収穫された新穀を天照大御神といった神々に捧げ、その恵みに感謝するお祭りです。
伊勢神宮では、年間1,500回にもおよぶ祭祀がありますが、その中でも、もっとも重要なものが「神嘗祭」です。
※11月23日は、勤労感謝の日ですが、元々は新嘗祭の日でした。太古の昔から。
それを戦後GHQの政策により勤労感謝の日と制定したのです。
日本人の使命である神勅を消し去ったのです。
今一度、日本人の使命を考える時期に来ております。それが今年の令和のコメ騒動と言われる問題ではないでしょうか。