熊本県菊池郡菊陽町に台湾の半導体メーカーが建設し工場が生産稼働しております。
国策として再び半導体王国を目指すのは良いとしても、産業のコメと言われる半導体の製造にそれだけのリスクがあることをどれだけの人が認識しているのか、私は心配しております。確かに地元住民から聞きましたが、とにかく水の汚染を心配されていらっしゃいます。
又、もう一つの問題が治安の問題です。私に入りました情報では、毎日のように警察が出動するケンカやトラブルが多発しているようです。
半導体工場が用いる化学物質の中には強力な発がん性物質もあり、TSMCの台湾国内の工場周辺では、それが問題になっているとの事をネットでも書かれている記事があります。
そのような理由から、私だったら、まず半導体工場の近くになど住みたくはないし、誘致するなどもってのほかです。事情を知っていると「シリコンアイランド復活」などと呑気に浮かれてはいられないのです。
それでも、人里離れたところに建設されるならまだしも、市街地に隣接するように建てられた半導体工場は既に国内にいくつか存在しています。不測の事態は明日にでも起こる可能性があり、その時、周辺住民への健康被害がどうなるのか、想像したくもありません。
高度な安全基準が保たれているのは確かかもしれません。
もちろん、法令でも危険物管理は厳格に定められているし、各メーカー共安全管理には細心の注意を払っているのも確かだと思います。
以下のように危険な化学物質が製造工程の中で使用されています。
※トリクロロエチレン:
トリクロロエチレンの毒性、トリクロロエチレンは代表的な地下水汚染物質であり、工場排水により土壌が汚染されると、地下水に浸透し、長期にわたり地下水汚染が続くことがあります。
誤って摂取すると吐き気、流涙と眼の痛みや、疲労、精神的混乱、めまい、頭痛、記憶喪失、集中力欠如といった中枢神経系の抑制症状も見られます。
また、WHOのがん研究専門組織IARC(国際がん研究機関)によって、発がん性評価グループ1「発がん性がある」に分類されており、このがんリスクにより、物質特別有機溶剤等第2類も指定されています。
運送の際も、特別の安全対策を講じる必要があるとして消防法の規定に従うことが必要となります。
三協化学株式会社様のHPより
※アルシン:
アルシンの毒性、ヒトに対してアルシンは猛毒であり、アメリカ合衆国産業衛生専門家会議(英語版、イタリア語版)(ACGIH)の勧告によるアルシンの許容濃度は、時間加重平均濃度にて 0.005 ppmである。アルシンを大量に吸入した場合、血液・腎臓に影響が出て、最悪の場合には死に至る。
アルシンの曝露された結果の症状は、数時間から数日遅れて現れる場合もあるため、その間は医学的な経過観察が必要とされる。ウィキペディアよりその他にも半導体工場では様々な危険物を取扱います。引火性物質に着火すれば、それにより、最悪の場合は発火性物質への連鎖的な反応、有毒物質の自然環境中の暴露など、周囲に甚大な被害をもたらす可能性もあるのです。一つ間違えると大きな人災や、自然環境の破壊にも繋がります。
今後は、行政の監視、監督の強化を図って頂きたいものです。